Administrative scrivener
-行政書士-

代表 吉田晃汰
こんにちは、デコレート行政書士事務所です。
民泊・旅館業のM&Aにおいては、事業の譲渡や合併といった取引そのものだけでなく、旅館業法に基づく営業許可の承継や変更申請も重要な論点です。
許可の引き継ぎができなければ、買収後に再度の新規許可申請が必要となり、営業までに時間を要する可能性があります。
特に旅館業許可を伴うM&Aでは、「営業主体の変更」と「施設構造・設備の変更」がどの程度生じるかによって、対応すべき手続きが大きく異なります。
以下では、その違いと必要な手続きについて、わかりやすく解説します。
営業許可の承継が可能なケースとその手続き
まず前提として、旅館業許可は施設ごとに付与される営業許可であり、単純な法人の売買や代表者の交代によって自動的に引き継がれるものではありません。
ただし、以下のようなケースでは「承継」という形で営業許可を引き継ぐことが可能です。
承継可能なパターン
- 既存施設を買収し、施設の構造や設備に変更を加えず、同一用途・同一運営形態で引き継ぐ場合
- 施設の一部のみを軽微にリノベーションし、大規模改修を伴わない場合
- 会社合併や分割による法人格の移転(承継会社による営業継続)
これらの場合、事前に「営業承継の承認申請」や「事業承継届出」を行うことで、元の許可を引き継いだ運営が可能となります。
承継不可・新規許可が必要なケース
一方で、以下のような場合は、営業許可の「承継」ではなく新規申請が必要になる場合がございます。
- 建物の1/2以上を解体・改修するなど、大規模な構造変更を伴う場合
- 営業形態や施設用途に大きな変更がある場合(例:旅館→簡易宿所への業態転換)
- 新たな場所への移転を含む譲渡の場合(許可は施設ごとに付与されるため)
このような場合は、新規許可の要件(用途地域、構造設備、防火設備など)を一から満たす必要があり、開業時期にも影響を及ぼします。
手続きの基本的な流れ(承継型)
営業許可の承継が認められる場合、以下のような手順で進められます。
- 保健所への事前相談
構造変更の有無、承継可能性を事前に確認。 - 営業承継の承認申請/事業承継届出(登記前)
許可主体の変更を伴うため、営業権の移転前に届出が必要。 - 承継完了届の提出
営業権移転後に実施。施設名・責任者変更等も併せて報告。 - 変更届出(必要に応じて)
名称、代表者、運営会社名などの変更があれば、速やかに変更届を提出。
※一部自治体では、変更届の事後提出が認められていることもありますが、開業スケジュールに影響するため、事前相談は必須です。
その他の関連許可の取り扱い
旅館業許可を取得している宿泊施設には、併設のレストラン・大浴場等に関連する以下の営業許可があるケースも多く見られます。
- 飲食店営業許可
- 公衆浴場営業許可
- 深夜酒類提供飲食店営業届(バー併設の場合) など
これらの許可については、承継による対応ではなく、事後に「変更届出」または「廃止届」として処理されることが多いため、事前に各許認可ごとの対応方針を整理しておく必要があります。
当事務所の対応:許認可承継の可否診断サポート

旅館業・民泊施設を事業譲渡・M&Aで引き継ぐ際、「この物件・施設が許認可上そのまま使えるかどうか」の事前診断は極めて重要です。
当事務所では、旅館業法に基づく既存許可の承継可能性や、施設の法令適合状況、関連許認可の承継要否について、実務的な観点から診断を行います。
🔍 M&A向け 許認可承継・法令適合診断サービス
| 項目 | 費用(税込) |
|---|---|
| 許認可承継の可否診断 (旅館業許可の継続利用可否) | 33,000円 |
| 関連許認可(飲食店、公衆浴場等)の有無・承継必要性調査 | 22,000円 |
| 行政協議費 | 33,000円 |
※ご依頼後、譲渡・買収後の許認可申請も当事務所にて一括サポート可能です。
※その場合、診断費用は申請費用に充当します。
【主なチェック内容】
- 旅館業許可の承継要件調査(事業者変更・施設無改修など)
- 施設の構造・改修内容の法令適合診断(建築基準法・消防法等)
- 地域の上乗せ条例・用途地域・制限区域の調査
- 飲食店営業・公衆浴場営業などの関連許可の承継可否の確認
- 保健所・消防との事前協議サポート
- 必要に応じた許認可名義変更・承継届出の代行
Q. よくあるご相談
- 「このホテル、買収後も旅館業許可を引き継げますか?」
- 「営業主体を変更したいが、再取得が必要か判断できない」
- 「M&A対象物件のどこに法的リスクがあるか知りたい」
- 「既存の飲食店許可や風営法許可も承継できますか?」
- 「許認可込みでデューデリジェンスしたい」
不動産・会計・M&Aスキームだけでなく、許認可面の確認まで行っておくことで、譲渡後のトラブル回避や、スムーズな事業再開につながります。
法令適合・承継要件に不安がある場合は、ぜひ当事務所にご相談ください。
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